よく患者さんから、鍼とお灸ってどんな違いがありますか?と質問を受けます。筋肉を緩めるのは鍼で、自律神経を整えるのはお灸だと感じています。また、どちらかひとつだけでなく、鍼とお灸を両方を用いた治療をおすすめしています。定期的に治療に通いながら、ご自身でもお灸セルフケアを継続する。これが理想ですが、なかなか両立は難しいですよね。今回は現役鍼灸師が自律神経を整える方法をしっかりとご紹介します。
自律神経の乱れ
交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかない状態で、肩こり・めまいなど様々な症状がでます。これからの時期、春先はとくに気をつけてほしい。
自律神経が乱れる原因
- 気温の差
- ストレス
- 音や光
- 生活リズムの乱れ
自律神経を整えるには?
では、自律神経を整えるにはどうしたら良いのでしょうか。いまの自律神経をメーターで見れれば、どんなにラクなのかといつも思います。目には見えないものを計測するのは大変ですよね。そこで見つめ直してほしいのは生活リズムを整えること。
生活リズムを整える
毎日の生活を整えることが大事です。
生活を整えるリズムだけでなく、音のリズムもカラダには良いです。好きな音楽、寝る前に睡眠の質を高める音楽はたくさんあります。カラダにしっかりとリズムで教えてあげてもGood!
お灸がいい理由
お灸が自律神経を整えるのにとても良い点は、つみ重ねる楽しみがあることです。日々を過ごす、その5分ほどの時間にじぶんのカラダを考える。私にとって今日はどんな1日だったのか、カラダはどんな影響を受けて、精神面ではどう反応したかを知るにはとても良いツールです。
お灸で自律神経を整える効果
- 深い呼吸ができる
- 温熱効果で免疫力もアップ
- 独特の香り成分が直接、脳を刺激する
ストレスの視点
ストレスがなくても、ストレスが多くても問題です。ストレスの視点を変えることで現状が見えてくるかもしれません。私のおすすめは「アドラー心理学」です。こころが打ちのめされたとき、感情の沸点が急速なときに読みます。YouTubeにもあるので、本を読む時間がない方にもおすすめ。
自律神経を整えて得られるもの
自律神経を整えて、いったいどんなことが得られるのでしょうか。ここをイメージできないと続けることがしんどいです。パフォーマンスの良いカラダ、効率的に動く頭脳、不定愁訴の緩和、朝はスッキリと目覚めたい、みなさんはどんなことをイメージしますか。私の場合は、パフォーマンスの良いカラダを目指しています。いつでもスイッチを切り替えて治療するときは最高の集中を、適度な健康を維持してある程度の免疫力もほしい。
自律神経を整えて得られるもの
- パフォーマンスの良いカラダ
- 上手くスイッチを切り替え
- ストレスとの上手な向き合いかた
まとめ
以上、現役鍼灸師が自律神経を整える方法をお伝えしました。最後に、鍼灸師の豆知識もどうぞ!
豆知識
Q.鍼とお灸ってどんな違いがありますか?
A.資格の面では「はり師」と「きゅう師」に分かれます。
問題数は全部で160問。内訳:共通問題140問、はり師10問、きゅう師10問。
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