月経前症候群(げっけいまえしょうこうぐん)でお困りのかたにぜひ、読んでほしい。生理の話って女性同士での会話の流れで「あのひとより症状がひどくないから我慢しよう」とか、女性同士ゆえの厳しい言葉が出たりしませんか。その考え間違いです。痛みはガマンするものではありません。周りの言葉なんてほっといて、あなたがあなたの身体としっかりと向き合い、少しでも多くあなたにとって楽しい時間を過ごしましょう。そんなわけで、私(現役アラサー鍼灸師)も実際にPMS対策に使っているツボ・習慣をお伝えします。
月経前症候群とは
月経前症候群とはPMS(PreMenstual Syndrome)とも呼ばれています。原因は主に2つの女性ホルモンの増減が挙げられます。また、ホルモンに加えてストレス因子も症状をひどくする要因になります。生理の準備として、身体のなかで適量だったのホルモンが増減し、月経の準備に入ります。このホルモンが増減するときに、カラダとこころに不調がでます。
結論:PMSはホルモンのせい
症状
症状は幅広く、精神的・身体的症状があります。
精神的な症状
- 目に入るすべてに腹が立つ
- ただただ辛く、悲しい
- 集中できない
身体的な症状
- 過食
- 食欲不振
- 胸が張る
- とにかく眠い
- 顔や足のむくむ
- 疲労感、だるさ
特徴
- 毎回、現れる症状が違う
- 症状に個人差、波がある
生理前からできるケア
こちらは実際に私もおこなっているPMS対策です。主にお灸でセルフケア。また運動や食事にも気をつけています。私の場合、生理予定日の3日前から違和感を感じます。こころに余裕を持ちたいので生理予定日の5日前から積極的にお灸時間を導入しています。
お灸
三陰交(さんいんこう):女性の味方、三陰交はうちくるぶしから指4本分にとります。
血海(けっかい):血の海と漢字で書くほど、生理のトラブルは血海がおすすめです。場所は膝のおさらから内側に指3本分にとります。
内関(ないかん):こころが落ち着かないかたは、こちらにお灸を。そして深呼吸。場所は手首から指3本分の高さで真ん中にあります。
少しの運動
- 周りの緑や景色を楽しむ、余裕のあるお散歩
- 深呼吸、腹式呼吸を意識する
食事
ファーストフード、甘い物を控えましょう。で・す・が!ここがうまくいかないポイント。上手に食べ物をガマンできればいいけど、過食になったりしますよね。事前にストレスにならない”食事のルール”を決めましょう。
【打倒PMS】生理前の食事のルール
- 食べてもいいけど食べる量を減らす
- アイスクリームだけは食べない(冷えが増すと痛みが強く出ます)
- アイスを食べると決断したのなら、しっかりとお腹と腰をカイロで温める
- 油や糖分が多いものより、具だくさんスープを自分で作って飲む(満腹感と身体を温める)
などです。お鍋でゴトゴトとスープを煮ているとゴトゴト音にネガティブな感情も高ぶるイライラも打ち消され、すべてが”たいら”になります。ウソだと思いながら作ってみてね。
記録をつける
毎月ケアしても大なり小なり来月もPMSはまた来ます。きちんと自分にどんな症状があり、どう対処したか。どんなストレス因子があったのかも比較の対象になります。特に何を食べたか(質)、どのくらい食べたか(量)を記録しておく。食事は”引き算”をすると身体が軽くなります。しっかりと書き留めて、落ち着いたときに読み返してみてください。
【例】食事の引き算
今月、生理前に某ファーストフードのセットを食べた。
結果:PMS症状が80%出現した。
来月は生理前に、単品のポテトだけにしよう。
答えあわせ:PMS症状がどう変わったか。
生理前の判断力を疑え
生理前の身体はちからでコントロールできません。ホルモンの支配されています。感情の高ぶりもあるし、すべてが絶望に感じる。そんなときは、仕事や恋愛、大きな買い物に対する”決断”は避けましょう。判断力は鈍っています。生理前はパートナーに”サポート”を求め、PMS宣言する。(関白宣言みたいな)パートナーに”理解”があれば嬉しいけれど、実際に痛みや辛さを感じないことを相手に”理解”してもらうって難しいと思います。なので宣言。「私、今日からしばらくはホルモンの大幅は影響によってすべての機能が不安定です」みたいな。
お医者さんに相談しよう
毎月しんどい。そんなときはちゃんとお医者さんに相談しましょう。周りの”誰か”の受診するレベルに合わせるのではなく、あなたが辛いと思うならそれは身体からのサイン。しっかりと専門家に相談することで痛みや辛さから解放され、波があるなかでもこころの安定を保つ方法を1つでも多く探していきましょう。私たちアラサー女子の敵はPMSだけじゃない。PMS(月経前症候群)の症状でお困りの場合は、婦人科への受診をおすすめします。
まとめ
以上、アラサー鍼灸師が実際におこなっているPMS対策をお伝えしました。私たちには定期的に、このよう自分の身体と向き合う状況に追い込まれます。しっかりと考えてほしい。周りのひとの言葉でなく、あなたが自身の身体に向き合うこと、生理が私たちに教えてくれることです。※症状には個人差があります。ひとりで悩まず、病院を受診をすることも大切です。
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